NHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」が2019年9月30 日から始まります。

戸田恵梨香さん演じるヒロインの陶芸家は実際にいたの?

舞台の信楽とは?

信楽焼の特徴は?

朝ドラをもっと楽しむためにも深掘りしていきます!

 

 

2019年度後期 朝ドラ「スカーレット」とは

 

陶芸の里、滋賀県の信楽町を舞台として活動する女性陶芸家、川原喜美子の波乱万丈な半生を描いたオリジナルストーリー。

戦後の混乱期から高度成長期にかけて、子育てをしながら独自の信楽焼を作るために奮闘する女性を描いた物語です。

 

主演の戸田恵梨香さんは撮影前に3ヶ月かけて陶芸の稽古を受けたそうで、陶芸シーンの手元も吹き替えなしだとか。

第2週から本格的に登場する戸田さんの陶芸シーンに注目ですね。

 

 

 

【スカーレットのあらすじ】

 
戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な女の子。名前は川原喜美子。両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。
15歳になった喜美子は、大阪で就職し、新たな出会いによって、さらに成長する。信楽に戻ったのちは、地元の信楽焼に惹(ひ)かれ、男性ばかりの陶芸界に飛び込む。陶芸家・川原喜美子を目指して奮闘する毎日が始まる。
やがて愛する男性と結婚し、二児を授かった喜美子。仕事も家庭も、と、まい進の日々が続く。だが、結婚生活は思惑どおりにはいかない。最愛の息子は陶芸の跡継ぎとなるも、やがて別離が。喜美子の人生は波乱万丈だが、その中で陶芸への情熱は変わらず、自らの窯を開き、独自の信楽焼を見いだす。
陶芸家として独立したものの、貧乏は相変わらず。だが、困った人を見捨てておけない彼女を、頼る者は後を絶たない。なかでも、喜美子の陶芸そして人柄に惹かれて集まった若者たちを、我が子同様に愛し、見守り、育てていく。
彼女がつらい状況にあるときに支えるのは、かつて助けた人たち。喜美子は陶芸の道に再び希望を見いだし、新たに絆を結んだ人たちとともに歩んでいく。

NHKホームページより

 

 

「スカーレット」のヒロインの陶芸家のモデルは?

 

物語のヒロインのモデルを設定してはいないそうですが、実在する陶芸家、神山清子さんの子育てをしながら作陶するという姿を取材されたとのこと。

 

 神山清子

1936年長崎県佐世保市生まれ。

幼少時代は父親の仕事の都合で、九州や関西の各地を転々とする生活を送っていましたが、11歳の時にに滋賀県甲賀市信楽に移り住みました。

和洋裁学校を卒業後、陶器の絵付け助手として働き始め、陶器会社に入社して絵付けの仕事を続けていきます。

27歳で本格的に作陶を始め独立、独自の焼成方法で「信楽自然釉」作品を生み出します。

現代日本陶芸展、朝日陶芸展などにも入選しています。

2004年にはモデルになった映画「火火」が公開されました。

 

 

 朝ドラで話題!信楽焼ってどんなやきもの?

 

信楽焼とは滋賀県甲賀市の信楽地方で作られる陶磁器で、古い歴史を持ちます。

中世の代表的な窯、日本六古窯の一つでもあります。

室町時代、茶道の流行とともに茶道具が作られ人気になりました。

 

 

 

信楽焼というと、一番有名なのはたぬきの置物。

これは昭和天皇が信楽を訪れた時にたぬきがお出迎えしたことから広まったということです。

 

特徴は土が荒く耐火性があり、良質の粘土で大きなものを作るのに適していること。

この土は、400万年前に湖の底に積み重なった古琵琶湖層という地層から採れる土をもとにしているそうです。

最近では植木鉢などが多く作られるようになりました。

そのほか現在では人工的にたくさんの種類の釉薬が開発されていて、様々な風合いや色味を楽しめます。

 

 

 

陶芸や信楽を知ると、より深く朝ドラ「スカーレット」を楽しむことができるかも。

これから始まる朝ドラで、たくさんの人が陶芸にも興味を持ってもらえるといいなと思います。

 

  

 

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